【ご相談】愛はあるけど離婚を考えるなら、まずは自分の心を大切に

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こんにちは。

自分らしい人生を進むために
魅力や価値を伝え続けるカウンセラー
はくじひろです。

ココロノマルシェのご相談に回答いたしました。
*ココロノマルシェとは、根本裕幸氏「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、皆様のお悩みにお答えするサイトです。どなたでも無料でご利用いただけます。


心の安定を最優先に

mioさんからのご相談です。(相談文はこちら

愛があるのに離婚
お互い愛している状況で離婚するのは間違いですか?
現在結婚5年目、出会って1年のとき、23歳のときに結婚しました。
国際結婚で、出会った当初から夫に私は自己表現ができず夫とつながりをつくることができないことで夫が孤独に感じると、何度も喧嘩・話し合いをしてきました。

私は元々回避型愛着障害でうつ病歴もあり、自己開示をするのが本当に苦手なので夫を孤独に感じさせたり愛情表現がなく愛されていないと感じさせていることはわかっています。
ただそのせいで、夫は強い繋がりがあれば気にならないはずの性格上の違いや私の外見がとても気になるようになり、そのことでもなんども話し合いをしました。

2年前は夫に見た目も中身も好きじゃないから一緒にいるのが辛い、こんなに死んだ人やロボットみたいな人今まで会ったことないし君は本当に問題がありすぎると言われたこともあります。
私が自己表現ができないせいで夫に辛い思いをさせてるのは理解しているのですが、同じことで何度も喧嘩になっているので自責の念と期待に応えられなかったら愛してもらえないという回避型の傾向がさらに悪化して、夫の前で常にうつ気味・緊張するようになってしまいました。

でもそうすると、さらに夫は、僕も気分落ち込んだりパニックに感じているよ、心の中では。でも僕は人生に喜びを見つけるように選択してる。落ち込みたいのは君が落ち込むことを選んでいるから。
君が問題があって喜びを見つけることが難しいのは理解しているけど、それでも常にひとつでもできることはある。それなのにしていないのは君の選択だし、惨めで怠けたい状態でいるのは君の問題と言われ、夫は私のことを思って言ってくれてるのはわかってるのですが、私の経験している心の状況に寄り添ってくれることがあまりなく夫といても安心できず、メンタルや自律神経がおかしくなってしまうので離婚を考えています。

ですがお互い、お互いのことを愛しているので離れるのがつらいです。
私はこの関係を続けたまま私の問題に対処できないから、もう1人になりたいし、私はあなたを辛い気持ちにさせるだけだし、そっちのほうがお互いのためにもいいというと、1人になりたい気持ちはわかるけど、それがお互いのためにいいのかはそれは君が思うこと。僕はそう思わない。別れたいならそれは僕はどうしようもできないけど僕は同意できないしそれを促すこともできないし、本当に別れたいなら君がそういうふうに行動すべきだ、と言われて、色々全部1人でしないといけず精神的に色々気力がなく、でもこのままだと精神的に悪化しているのでどうしたらいいかわかりません。

mioさん、辛い状況の中でご相談するのは勇気が必要だったかもしれません。
今の心の状態はいかがでしょうか。
まずは、あまりご自身を責めずにいてくださいね。

その上で、こちらの回答は気持ちが落ち着いている時にお読みください。

愛してるのに離婚を考えてしまうとき

夫婦の間での喧嘩や揉め事、そして話し合いは愛があればこそ、
繰り返したくはないですよね。

喧嘩なんてしたくない、お互いに気分よく過ごしたい、そう思うのは当然です。

mioさんも旦那さんと、衝突を繰り返してきたはずですが、
それもより良い関係を築くための選択の1つだったと思います。

特に回避型傾向の方にとっては、
衝突すればするほど関係性が悪化していくと思ってしまうこともあります。

国際結婚ですと、言葉の壁、文化の違いなどもあって
「なんか違う」「そうじゃないのに」
という思いも出てきてしまうので「愛してるのに離婚」という流れになってしまうことも多いかもしれませんよね。

 
 >お互い愛している状況で離婚するのは間違いですか?


なのでこの質問には「間違いではないです」とお答えできるのですが、
mioさんの状況からは、「正しい」「正しくない」の判断とは別で、
決断するには時間がかかるのではないかと思います。

順を追ってお伝えしますね。

決断よりもまず“安心”を整える


まず最初に、これは一般論ですが

離婚の決断は、人生を大きく左右するものです。
誰かとの別れは心が引き裂かれるほどにダメージが大きいく、
どんなに健康な人でも、
その決断前後には精神的に不安定になります。

離婚の他にも精神的に大きな出来事を抱えている場合、
例えば転職、引っ越し、試験、病気や怪我、出産などがあるならば、
今、決断をしないことが大事です。

それらの状況が変化した時に離婚と向き合うことになります。

mioさんの場合、
うつ病歴、うつ気味な傾向があるなら、
少し精神が安定している時、
または精神を安定させることを優先してください。

ただ、不安定にさせているのが「夫」で、
そこから解放されたい、
という思いがあるならば、

すぐにでも離れて(距離をとって)
一人の時間を確保して安定な環境に身を置くことも必要です。

ここの見極めはmioさんの心の状態や環境によるので、
家族や友人、クリニックなども頼ってみてください。

あなたの“愛し方”と彼の“愛され方”がすれ違う時

ここからはmioさんの旦那さんとの関わり方について掘り下げてみますね。


 >自責の念と期待に応えられなかったら愛してもらえない

愛があるのに別れようとしたり、離婚するべきか迷うと苦しくなります。
なぜなら、それ以上に大きな愛があるからです。
この時、愛だと思ってたものが期待に変わってしまうことがあります。

期待に応えたい思いは、
純粋に旦那さんのことを愛しているから出てくる思いですね。

彼の望むことに応えてあげたいから頑張っているmioさん
がいるんだと思います。

でもどんなに頑張っても応えられない、
彼の期待通りにできない自分がいて彼の不平や不満を増やしている。

さらに、自己開示や自己表現が苦手なmioさんにとっては、
彼の思いを満たすことができず、
余計に自分を責めてしまうのではないでしょうか。

 
 >お互い愛している状況

お互いに愛していることが分かっているから、
離れること(離婚)が良いことだと思えなくなります。

喧嘩を繰り返してお互いに辛い気持ちになるのは嫌ですよね。

ただ、衝突することが悪いことだとは限りません。
不平不満を言い合える場があるという点では、
旦那さんも話し合いをすることで向き合おうとしているのかもしれません。

ならば、どうして喧嘩が絶えないのか。
少しmioさんと旦那さんの愛について考えてみますね。

◼︎期待と愛のすれ違い


お互いに愛していることは分かっている
mioさんは旦那さんを愛している
旦那さんもmioさんを愛している

では、愛されている自覚はどうでしょうか?

mioさんは旦那さんに愛されている自覚がある(お互いに愛していると分かっているので自覚はありますね)
旦那さんはmioさんに愛されている自覚がある(??)

 
 >愛情表現がなく愛されていないと感じさせていることはわかっています。

このminoさんの表現から、
旦那さんはmioさんからの愛を自覚しているけど、愛情表現が足りないことへ不満がある

このように読み取れたのですがいかがでしょうか。

もしそうならば、旦那さんのmioさんへの望みが、

もっと愛情を注いで欲しい、孤独感を取り除いて欲しい、もっと繋がっていたい

ということになるのかもしれません。

でも、これはmioさんにとってはどんなに頑張っても難しいですよね。

自己開示が苦手でなかなか相手の望む愛情表現ができないならば、
相手の期待に応えていない自分をいつも見続けてしまうので、
自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。

 
 >心の状況に寄り添ってくれることがあまりなく


このように、

自己開示が苦手なmioさんを受け入れてくれない旦那さん

となってしまいます。
この場合は、同じ言語を話すもの同士だとしても、
「自分のことを理解してくれない」思い
を強めてしまいます。

もしかしたら自己開示の方法として話して伝えることが、
より苦手意識を強めているのかもしれません。

 
 >期待に応えられなかったら愛してもらえない

だから愛されるためには、期待に応えたいし、求めている愛を表現したいけど、
それができないので、いずれ愛されなくなってしまうのではないか、
と不安に至ります。

ただ、旦那さんの望みが
もっと愛情を注いで欲しい、孤独感を取り除いて欲しい、もっと繋がっていたい
なのだとしたら、
それを求めている旦那さんの問題になります。

もし、それをmioさんに強く望むのであれば、「要望」になってしまい、
愛と愛の交換ではなく、条件付きの愛情なってしまいます。

かつての私、はくじひろも、パートナーの期待に応えられずに悩んだことがあります。
冷静になった今、やはりその期待は条件付きの愛情だったと思います。
そして私自身も、パートナーに期待してしまっていました。

ならば、mioさんが旦那さんに与えている「愛」は何でしょうか?
恐らくここにお互いのズレがあるのかもしれません。

期待によるプレッシャーは悪気がないからこそ避けられず、重くのしかかります。
期待に応えることと愛に応えることは別モノです。

そんなすれ違いが起きやすいのが「回避型傾向」の関係性です。

◼︎回避型とどう向き合うか?自分を知るための問い

「回避型」についても触れておきますね。


回避型傾向の方とパートナーシップを結べる人には
見守るタイプ助けたいタイプがあります。

「見守るタイプ」は、
否定や批判もせずにどんな状況でも受け入れてくれます。

「助けたいタイプ」は、
あれこれと気遣い世話して、できないことのサポート(補って)してくれます。

「回避型」にとってはどちらも良いパートナーとなり得るのですが、
一緒にいることで逆の面が見えてしまいしんどくなることがあります。

「見守るタイプ」は、
口出し手出しをしないのであまり構うことはなく、
回避型にとっては「全然構ってくれない。やっぱり好かれてない」
と疑いの思いを持ってしまいます。

「助けたいタイプ」は、
それが強すぎるとお節介になってしまい、
自分にとって「良いこと」を強く推し進めるので、
回避型にとっては「もう、ほっといて」と嫌気がさします。

ならば同じ回避型同士ならお互いの気持ちが分かるから良いのでは、
と思うのですが、
その場合はより回避型傾向が強い方が自ら離れてしまいます。

回避型傾向の方は、追いかけて拒否されるのが怖いので
離れてしまう人を追いかけることができません。

どのタイプの組み合わせでも良い面とそうでない面が出てきます。

なので、どのタイプが自分に合っているかを考えるよりも、

自分自身はどうしたのか
今、どうしてほしいのか


を考えることが大切です。

そのためには、一旦旦那さんとのことは置いておいて、
mioさんが自分と向き合うことがまずは必要かもしれません。

例えばこんな問いかけを自分にしてみてください
・安心できる人はどんな人ですか?
・安心できていたのに避けてしまった人はいますか?
・回避とは、どんな人やどんな状況を避けてしまいますか?
・寄り添って欲しいとは、どんな風に寄り添って欲しいですか?
・心が休まる場所やモノごとは何でしょうか?
・自分を表現できるモノやコトは何でしょうか?

できるならば、自分自身を安全な場所に連れて行ってあげて、
そこで深呼吸しながら一人でいる時間をじっくりと味わってください。
目を閉じて音や香りや風などを感じることから始めてもいいと思いますよ。

書くことで気持ちを整理する

こうして心が落ち着いた時に、旦那さんに手紙を書いてみてください。
これもできるなら旦那さんの母国語で。
ちょっと頑張るところかもしれませんが、

mioさんがここへ相談してくれた内容には、
旦那さんを思う気持ちと同時に自分を大切にもしたい思いも溢れているように感じます。

つまり、自己表現できているんですね。

自己開示が苦手な場合は、文章やメッセージにすると伝えられることがあります。
書くことで気持ちを整理することもできます。

はくじひろの友人に国際結婚したカップルがいます。
喧嘩した時には、辞書を片手に話し合いをしていたようです。
共通言語とお互いの母国語が違い、伝わらないことが前提なのでお互いを理解するには時間がかかります。

最後に


まとめますと
まずは精神的な安定を取った上で、ご自身と向き合うことをしてみてください。

・向き合うために自身がゆっくりとできる時間と場所を自分に与えてあげてください
・深呼吸しながら、リラックスした後に自問してください(問いかけは上記です)
・旦那さんへ手紙を書いてみてください
・書いた手紙は見直したり修正して結構ですので、ご自身のタイミングで渡してください。

愛し合っているからこそ、離れる決断はとても苦しいもの。

でも、あなたが安心できる場所を守ることも、大切な選択かもしれませんよ。

心を整え、自分と向き合い、愛を伝える手段を見つけていけますように。
どうかあなた自身の「幸せの形」を、大切にしてくださいね。

ご参考くださったら嬉しいです。

そして、自分の場合はどうなのだろうと思われた方、カウンセリングにいらしてくださいね。

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