【ご相談】過食を「やめたい」から「なぜ起きる?」へ|前提を変えて感情をほどく方法

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こんにちは。

自分らしい人生を進むために
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はくじひろです。

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そうちゃんママさんからのご相談です。(相談文はこちら

摂食障害

約15年ほど拒食と過食を繰り返しています。
妊娠中はつわりの延長で過食嘔吐をしていました。

現在は3回目の拒食から過食になりまして
毎日食べることがやめられません。
栄養バランスを考えてみたり、母親や旦那さんとの関係を見直してみても治らず
高額なセッションも何度も受けましたが過食がやめられず絶望しています。
どんどん太っていく自分が醜く見え
生きている価値がないと思います。

子供にイライラしてあたってしまい、怒鳴り叩いてしまいます。
このままでは殺してしまうと思い
そのたびに誰かに助けを求め、病院にも行きましたが繰り返してしまいます。
過食をやめると買い物依存になります。
結婚前は彼氏ができると治ったので、男性依存だったと思います。
毎日毎日どこまで太るかわからず
動けないくらい食べてしまい
死にたい死にたいと泣いてばかりです。
どうしたらいいのかわかりません。

31kgまで痩せたこともありますが幸せだとは思えませんでした。
でも過食が止まって痩せさえすればと思ってしまいます。

長年に渡る拒食と過食の繰り返しは、
心と身体への負担が大きかったはずです

ずっとその状態の自分と向き合うのも、大変だったのではないでしょうか。

母親やパートナーとの関係を見直し、
向き合うためにも色んな方法を試してきたのに止められないと、
もう何をしたらいいのか分からなくなりますよね。

もしかすると、すでにやってみた方法の中にヒントがあるかもしれません。

なので、そうちゃんママさんの相談文を頼りに、
アプローチを2つ考えてみました。

その前にまずは、そうちゃんママさんが今までに対処してきたこと、
とっても立派なことがたくさんありますよ。

>そのたびに誰かに助けを求め、病院にも行きました

お子さんに配慮して直ちに他者に助けを求め病院に行ったことに、
大きな愛情を感じます。

また、15年という期間ずっと拒食と過食と向き合い続けていたのは、
大きな決意や良くなりたいという意志の強さもあるのではないでしょうか。

>過食をやめると買い物依存になります。
>結婚前は彼氏ができると治ったので、男性依存だったと思います。


買い物や彼氏の存在は、
依存にも程度があるのでどのような状態だったのか分からないのですが、
過食から、ごそうちゃんママさん自身の身体を守るための対処の1つだと思います。

決して悪いこととは言い切れませんよ。

それから

>栄養バランスを考えてみたり、母親や旦那さんとの関係を見直してみても治らず高額なセッションも何度も受けました

これらの経験も、過食を理解するために必要なプロセスだったはずです。

それを踏まえてアプローチを2つお伝えします。


「やめたい」マインドと前提を変える

1つ目は、マインドと前提です。

今まで、向き合うための「マインド」がどうだったかを思い出してみてください。

もし、

「過食をやめたいから」母との関係を見直した

「過食をやめたいから」旦那さんとの関係を見直した

「過食をやめたいから」セッションを受けた

関係を見直すのも、
セッションも受けるきっかけも
「過食をやめたい」
というマインドがきっかけだったとしたら(多くの場合そうなので、間違いではないです)

今回はこのようにまずは前提を変えてみてください。

「この過食が起きているのは、過去の関わりにどんな原因があるんだろう」

こうするとマインドは

「母との関係を見直したい」「旦那さんとの関係を見直したい」
という気持ちに切り替わるかと思います。

そして脳は「原因を探すんだね」と理解して探し始めます。

とまった瞬間の「気持ち」がヒント



切り替えた後にどうするかというと、
何か新しいことをする必要はありません。

過去にやったことのある方法で、関係を見直してみてください。

きっと15年の間に、知識も増えていると思うので何か色々と試したのではないかな、
と想像しております。

なので、過去にやった方法が当時は何も効果がなかったかもしれないのですが、
今、この前提とマインドを変えて再びトライしてみると、
また違う結果になる可能性が高いです。

次に、前提とマインドを変えた後は、感情を探ってみてください。

何をどうするかというと、

過食をやめると買い物依存になります。
結婚前は彼氏ができると治ったので、男性依存だったと思います。

この部分、ご自身をものすごくしっかりと観ているのだと感じました。
これって、一時的でも「どうして過食が止まったのか」を考えるチャンスなんです。

こんな問いかけを自分にしてみてください。

・買い物をする前、どんな気分ですか?

・買い物をした時、どんな気分になりますか?

・彼氏ができた時(いる時)どんな気分ですか?

・どんな気持ちが満たされました?

・ほっとしたとしたらどの瞬間ですか?

・食べたくなってしまうのはどんな時ですか?

「買い物」と「食べる」行為で同じ気持ちが満たされているかもしれません。

この気持ちや気分、または感情を「言葉」にしてみてください。

ソワソワとかドキドキ、不安や後悔、嬉しさ、惨めさなど、
いろいろと出てくると思います。

言葉にできたら、同じような気持ちや感情が、
母親や旦那さんとの関係性の中でも味わったことがあるかをチェックしてみてください。

もし、ポジティブな気持ちや感情なら、
もう一度その場面を想像して感情を感じるまで味わってみてください。

ネガティブな気持ちや感情なら、
その場面を想像してネガティブな気持ちや感情が消えるまで待ってあげてください。
目安は呼吸が整ったらで大丈夫です。

胸がきゅっとなる、肩が重くなる、
何か身体に違いを感じたら息を吐きながら力を抜いてください。(ゆっくり呼吸してください)

そして、やっぱり感情が消えるまで、呼吸が整うまで待ってあげてください。



最終ゴールは“ゼロ”じゃなく“ちょっと前よりいい”

この場面を想像して感情を感じることをいつやるかですが、

「食べたい」という衝動があった時に
「お約束」「儀式」としてやってみてください。

もし、衝動が抑えられないのであれば、
時間を決めてやるようにしてください。

さらに、抑えられずに食べてしまっても結構です。
食べた後に出てきた感情を消える(呼吸が整う)まで待ってあげてください。

この時、気をつけて欲しいのが、
目指す最終ゴール

過食を完全にゼロにする、食べないこと、とはせずに

「以前よりも回数が減った」「以前より量が減った」
「ちょっと前よりはいい」くらいを目指してください。

最後に

暴走する感情を、暴走してから鎮めようとするとなかなか鎮めることができません。

でも暴走する前、それから後に、しっかりと寄り添ってあげてください。

まとめますと

・15年間向き合ってきたこと経験と努力を認めてあげてください
・その上で、前提とマインドを変える

前提は

「この過食が起きているのは、過去の関わりにどんな原因があるんだろう」

マインドは

「関係を見直したい」

・過食がとまっていた時の感情をチェックする
・ポジティブな感情を再度味わう、ネガティブな感情は消える(呼吸が整う)まで待ってあげる(力を抜くことも忘れずに)
・感情を感じることを「お約束」「儀式」としてやってみる

補足です。

どうして力を抜くことが必要なのかというと、私の経験からお伝えします。
食べてる時も嘔吐の時も身体は緊張しています。
特に嘔吐の時は腹の底から(異)物を出そうと力んでしまっています。

身体がなんとしてでも身体から異物(負の感情)を出そうと頑張っていることが分かれば、「お約束」でのネガティブな感情が消えるのを待つ時には、
リラックスしてしていた方が感情も出やすくなります。

自分の身体の中から感情が出ていくのをしっかりとアシストしてあげてください。

そして今すぐできる最初の一歩として
明日1回だけ「衝動前後で感情を待つ」をやってみてくださいね。

「ゼロか100か」ではなく、「昨日より1ミリ優しく」を合図にしてください。

ご参考くださったら嬉しいです。

はくじひろは、「1ミリ優しく」に伴走します。自分はどうかなと思った方は、カウンセリングにいらしてくださいね。

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