【ご相談】心の鏡が映すもの|離婚の傷が教えてくれること

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こんにちは。

自分らしい人生を進むために
魅力や価値を伝え続けるカウンセラー
はくじひろです。

ココロノマルシェのご相談に回答いたしました。

*ココロノマルシェとは、根本裕幸氏「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、皆様のお悩みにお答えするサイトです。どなたでも無料でご利用いただけます。

しろひつじさんからのご相談です。(相談文はこちら

幸せなのに離婚の不安を思い出す

以前、自信の無さから彼の愛情を受け取れなかった時にこちらでご相談させていただいた者です。
その節はありがとうございました。
あれから1年以上経ち、今は彼を信頼し、だめな(と思っている)自分も丸ごと受け入れてもらえていると感じられるまでになりました。
一方で不思議な現象があります。
今パートナーに対して抱いている感情が、そっくりそのまま元旦那さんが私に感じていた感情のように思えて仕方ないのです。
元旦那さんは頼りなさや抜けている部分がありつつ、とても癒し系で救われていました。彼がいることで私は「しっかりした自分」でいられたのだと思います。
今の私は逆に、パートナーから見ると頼りなく、稼ぎも少なく、おっちょこちょい…。
「私が見たくなかった部分を、元旦那さんが引き受けてくれていたのでは?」と思ってしまい、同じ経過をたどらないか不安になります。
これは心理学的にどういうことなのでしょうか?
また、現在のパートナーとうまくいく未来を描くために、どのように向き合えばよいかアドバイスをいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

現在の彼との関係が順調とのこと、素敵です。
お相手のため、自分のために向き合ったことで掴まれたのではないでしょうか。

本日のご相談は、心の現象に対して
・心理学的にどういうことなのでしょうか?
それから
・パートナーとうまくいく未来を描くために、どのように向き合えばよいか
この2つですね。

過去の離婚で負っしまった傷もありそうですので、それを踏まえながらお伝えします。
ただ、しろひつじさんが、過去を客観的に捉えられるようになっているようなので、「コミットメント」によって未来に繋げられると思いますよ。

パートナーに映る自分の「影」


少し、整理してしてみます。

私がパートナーに感じている感情
元夫が私に抱いていた感情

これが同じってことですね。

パートナーに感じている感情=抱かれていた感情

その感情ってどんな感情、気持ちかというと

>元旦那さんは頼りなさや抜けている部分があり
>私は「しっかりした自分」でいられた

ここから、「甘え」「頼りたい」「依存心」がちらっと見え隠れしているようです。
もしかすると、「依存」という言葉に抵抗があるかもしれないのですが、少し補足しますね

<相互依存>
依存というと、「自立できていない」「重たい」といったネガティブなイメージを持たれがちですが、心理学的には人は誰でも誰かに依存して生きています。

特に親しい関係、パートナーシップでは「相互依存」が自然なかたち。

・誰かに気持ちを打ち明けて安心できた
・一緒に過ごすことで気持ちが落ち着く
・何かを決めるときに意見を求めたくなる

これは「健全な依存」の一部です。
依存には、「相手に押しつけるような依存」もあれば、「支え合い、助け合う依存」もあるんです。


では、戻りますね。

実はワタクシもしろひつじさんと同じ現象を経験しています。
その根底には「コントロール欲求」がありました。

*文章から、
ワタクシの元夫としろひつじさんの元旦那さんの性格は全く似てないようなので、
あくまで「心の動き」として捉えてみてください。

元夫からのコントロールに耐え切れず離婚になりましたが、
その後お付き合いしたパートナーに対して、
今度は私の中で「コントロール欲求」が出てしまいました。

連絡くれない、会ってくれない、分かってくれない、と色々あったんですが、
コントロールしてはいけない」という思いとせめぎ合って我慢してしまったことがあります。

つまり、自分の中にもコントロール欲求のタネ、片鱗があったんですね。
振り返ってみると元夫との関係性の中でも、「コントロールを止めさせたい」というコントロールが働いてました。
互いにコントロール欲求がぶつかり合ってたんですね。

パートナーは鏡って言いますが、本当にそうでした。

さてしろひつじさんの状況はというと、
・だめな(と思っている)自分
・しっかりした自分

本来の自分はどちらでしょうか。
きっとどちらもしろひつじさんなのかもしれません。

ちょっと言葉がきついかもしれませんが


「頼れない旦那さんだったから、しっかりしなければならなかった」


としたら、本当は甘えたかった、本当の私をみて欲しかった、というような気持ちが隠れてはいなかったでしょうか。

それが

>「私が見たくなかった部分を、元旦那さんが引き受けてくれていたのでは?」


この思いに繋がっているかもしれませんね。

見たくない自分を抑えてしまったために、それを表現する相手がいる

心理学では「シャドー(影)」と表現することもあります。

この辺りは、しろひつじさんとの元旦那さんとの関係についてもう少しお聞きしてからの方がいいかもしれません。

「甘えたい自分」も大切な一部だとしたら?

ワタクシの場合を例にしてお話を続けてみます。

自分自身にこんなにコントロール欲求があったのかと思い愕然としました。
他人には出ないのに、パートナーにだけ出てしまいます。

「人をコントロール(支配、束縛)してはいけない」と思うほど、
それをしてくる相手(シャドー)を許せず、受け入れられなかったんです。


でも、自分の気持ちに気づいた後は、
コントロール欲求を手放したり、
「コントロールしたくなるよね、仕方ないよね」
と受容(受け入れる)できるようになりました。

しろひつじさんが感じていた感情、思いはどんなことですか?
「しっかりした自分」という言葉から、もしかしたら
甘えてはいけない、頼りすぎてはいけない、と思っていたりしませんか。

もしそうならば、「だめ(と思っている)自分」をしろひつじさん自身も受け入れるようにしてみてくださいね。

「与える愛」で不安を越えていくパートナーシップ


パートナーシップは相互依存です。
お互いに支え合いながら対等性を築くこと。

ではパートナーに頼りながらも、
しろひつじさんがパートナーに与えられることって何でしょうか。

それから、パートナーからはどんな愛情を受け取っていますか?

例えば、パートナーを信頼し続ける、癒す、包み込む、こんなことも「与える」愛の形です。

気持ちが過去の不安、今の不安に傾きそうな時には、
今のしろひつじさんができることに意識を戻してください。

その上で、どんなパートナーシップを築きたいかをイメージして、「与える」ことを選んでみてくださいね。



<自分を知る問いかけ>
・しっかりしなきゃ、と思ったのはどんな時?
・甘えたかったのに我慢したこと、ありますか?
・パートナーに求めることと、与えたいことは何?
・「今の私は、過去とどう違う?」と聞いたら、何と答えますか?

最後に


幸せを感じている今だからこそ、過去の影もやってくる。
だけど、ちゃんと向き合って、手放して、
未来に進む準備ができたなら大丈夫です。

パートナーと一緒に、これからの愛のかたちを育んでいけますように。

お読みくださりありがとうございます。
ご参考くださったら嬉しいです。

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はくじひろ
HAKUg|sHIRO

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【経歴】
アパレル勤務
IT関連企業にてWebディレクター・プロデューサー
制作会社にてフォトSTUDIOマネージャー/イベント制作・運営
(就職氷河期世代、転職6回)

【資格】
産業カウンセラー
メンタルトレーナー
マスター・アートワークセラピスト
AAフリーダイビング1st取得フリーダイバー

40代で、やりたいことを追求する人生にシフトチェンジ。
ただ今フリーランスで心理相談師&アートカウンセラー。
「人生をクリエイトする」を体現中。