
こんにちは。
自分らしい人生を進むために
魅力や価値を伝え続けるカウンセラー
はくじひろです。
日常の中でふとぶつかる心の壁。
誰かを羨んだり、信じられなかったり、自分を見失いそうになったり──。
そんな時、「過去を振り返って」と言われても、ピンとこないこともありますよね。
実はそこには、心のステージである「発達課題」という“ヒント”があるのです。
心には、年齢ごとに成長のためのステージがあります。
その「ステージ」は、心の発達課題っていったり、発達段階って言われるのですが、
これらを踏まえると、大人になって起きる問題に、
どうして「母子の関係」を振り返る必要があるのか、
今起こってるのになぜ「過去を見直す」のかの理由もわかるんです。
過去を振り返る理由。「エリクソンの発達段階」
日々の生活の中で、恋愛中、職場で、家族の中で、友人関係で、
「いつも同じパターンで悩む」
「感情のループから抜けられない」
など、いろいろな心の壁にぶち当たりませんか?
いつも誰かと比較してしまう
嫉妬心が収まらない
人前では恥ずかしさのあまり何もできない
誰も信用できない。恋人はもっと信用できない
時には
自分って、何者・・・?
と思い悩むことってあると思うんです。
このような時、
「過去を振り返ってみてください」
「親子の関係を見直してみましょう」
なんて言うんですが、それにはちゃんと理由があるんです。
と言うのも、心の成長には段階があって、
年齢ごとにクリアする課題があるんですね。
ただ、学校のように、学習課題がクリアできなかったから留年みたいなことができないんです。
やり直しもできずに、心の成長は進んでしまいます。
もしその年齢の時に、何らかの理由があって課題をクリアできない場合、
大人になってからクリアするための課題が再びやってきます。
でも、大人なんで、その課題もちょっとハードルが高くなってます。
そのために、
クリアできなかった課題って何だろうと、
過去を振り返って探って、突き止めて、再び課題に向き合えば
大人になった後でもやり直し(育て直し)ができるんです。
でも、やり残した課題、クリアできなかった課題を闇雲に探すのは、
年齢分の過去が広がってるので大変です。
探すためのヒントがあるのでお伝えします。
どうして親子関係を見直すの?
<年齢ごとの発達課題>
| 年齢 | 課題 | クリア できなかった時 | 関わる人 | |
| ① | 0-2(歳) | 信頼 | 不信 | 母、養育者 |
| ② | 2-3 | 自律性 | 恥 | 両親 |
| ③ | 3-6 | 積極性 | 罪悪感 | 家族 |
| ④ | 6-13 | 勤勉性 | 劣等感 | 学校 |
| ⑤ | 13- | 同一性(アイデンティティ) | 役割の混乱 | 仲間 |
| ⑥ | 22- | 親密性 | 孤独 | 友人、恋人 |
| ⑦ | 40- | 生産性 | 停滞 | 家族、同僚 |
参照:エリクソンの発達段階理論
こちらの表は、年齢ごとの発達課題と、それに関わる人物を表にしています。
心は、①〜⑤まで順を追って成長していくんですが、
それぞれ2〜5年かけているものの、12、13歳までの課題の多さにびっくりしませんか?
6歳までは3つの課題があるんですね。
どれかが欠けていると、その歪みが成人になってからの恋人関係や時に職場の人間関係で出てしまうんです。
一方、成人後の⑥以降は、20年かけて課題に取り組めばいいんですね。
これが「親子関係見直しましょう」という訳なんですね。
課題は一人では乗り越えられない
さらに、課題のためには「関わる人」も重要です。
一人で課題はクリアできないんですね。
なのでクリアできていなかったとしても、あなた一人のせいではありません。
大人になって課題と向き合う時、一人では限界があるのはこれが理由です。
でも、一人でも向き合えることはあるから大丈夫です。
心の課題の見つけ方
課題の見つけ方は、
少々ざっくりですが、お伝えします。
1)現在、どんな課題がありそうか(どんな感情を強く感じることが多いか)
・嫉妬心、劣等感、依存心、罪悪感、羞恥心、屈辱感、不信感など
2)年齢ごとにインパクトのある出来事があったか(ライフイベント)
・自分の怪我、病気、入院、家族の怪我、病気、入院、災害、事故、兄弟姉妹ができる、
両親の離婚、再婚、家族の死、引っ越し、転校、いじめ、何度も思い出すこと
3)関わりが必要だった人物がいなかった、またはできなかった要因があったか
例えば表に合わせながら、
家族との問題があって(③)学校へ行けず(④)仲間との関わりが希薄になってしまった(⑤)
勉強を頑張っても(④)家族が褒めてくれなかった(③)
異様に自立心が早く芽生え(①、②)学校で仲間を作った(③④⑤をクリア)
いろいろと探すのが面倒に思えるかもしれませんが、
そんな時には「話し」てしまった方が簡単です。
カウンセリングをご利用くださいね。
課題を見つけられるように質問しますし、また話しているうちに記憶が蘇ります。
一人で向き合えること
課題が分かったら、クリアできなかった原因が分かったならば、
もう一度育て直しです。
心には時間の概念がないので
イメージワークやインナーチャイルドワークを使って、
必要だった言葉がけをしてあげます(アファメーション)
そんなの効果ないんじゃないの?って抵抗が出るかもしれませんが、
当時の関わりが足りていないのですから、自分で補うことが最優先です。
もし、母のせい、家族のせい、学校のせい、と被害者意識が出てしまうと、
「復讐心」も加わって必要だったはずの関わりが難しくなってしまいます。
さらに、心はまあ有能でして、
クリアできなかった課題を、時を超えてクリアしようとするんですね。
そうすると「恋人(パートナー)」を相手に課題クリアに挑んでしまいます。
課題によってはそれが「上司」の場合もあります。
特に恋人の場合は距離が近くなるので、親を反映してしまいます。
あの時に必要だった関わりを恋人に求めたり(無意識)
あの頃に言って欲しかったことを上司に求めたり(無意識)
恋人や上司に求めたらダメなわけではないんです。
ただ、恋人も上司も、同様に何かしらの心の発達課題を抱えています。
なので、自分自身の役割以上の役割は果たせません。
課題をクリアする流れ
もう一度ですが、一人で向き合えることもあります。できます。
でも、どこに課題がありそうかは現在の「関係性」の中で見つけられます。
その課題の原因は、過去のどんな「関係性」の中にあったのかを探っていきます。
そして、
課題をクリアできたかどうかは
現在の「関係性」が変わっていく中で実感できるはずですよ。
1.過去の課題未処理(例:劣等感)
↓
2.現在の人間関係に再登場(例:職場での競争・比較)
↓
3.心のパターン発動(例:頑張っても満たされない)
↓
4.「なぜ同じことが繰り返されるの?」と悩む
↓
6.課題の再発見(カウンセリングや自分で発達段階を振り返る)
↓
7.セルフワーク/カウンセリングで育て直し
↓
8.今ここで関係性が変わり始める(癒しと再構築)
最後に
「過去のせい」にしたくない気持ちがあっても、
実は「過去に取り残してきた私」が、
今も何かを伝えようとしているのかもしれません。
心の課題は、いつからでもやり直せます。
もしひとりで見つけにくい時は、ぜひ話してみてくださいね。
お読みくださりありがとうございます。
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はくじひろ
HAKUg|sHIRO
Xにて情報発信しています ▶️ @sHIRO_HAKUg
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【経歴】
アパレル勤務
IT関連企業にてWebディレクター・プロデューサー
制作会社にてフォトSTUDIOマネージャー/イベント制作・運営
(就職氷河期世代、転職6回)
【資格】
産業カウンセラー
メンタルトレーナー
マスター・アートワークセラピスト
AAフリーダイビング1st取得フリーダイバー
40代で、やりたいことを追求する人生にシフトチェンジ。
ただ今フリーランスで心理相談師&アートカウンセラー。
「人生をクリエイトする」を体現中。
