【ご相談】親になる前に心を整える|子供の頃の感情との向き合い方

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こんにちは。

自分らしい人生を進むために
魅力や価値を伝え続けるカウンセラー
はくじひろです。

ココロノマルシェのご相談に回答いたしました。

*ココロノマルシェとは、根本裕幸氏「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、皆様のお悩みにお答えするサイトです。どなたでも無料でご利用いただけます。

ちるさんからのご相談です。(相談文はこちら

小さい頃の気持ちの扱い方

いつもありがとうございます。
以前もこちらに色々相談していました、ちるです。
ふと、日々自分の思考や気持ちに向き合うようになって気づいたことがあり、質問させていただきました。
それは、小さい頃の感情をどう自分の中で消化したらいいのか、ということです。

私は10歳まで母の生家に住んでおり、当時の家族構成は、母方の祖父母、父母、姉、妹の7人暮らしでした。
祖父母はいつも喧嘩をしていて、人の悪口の絶えない怖い人たちでした。当時祖父母はまだ50代でしたから気も強かったですし、まだまだ元気でしたので、婿養子の父はそんな祖父母には逆らえず、いつも空気みたいな存在でした。母も祖父母の相手をするのが面倒だったのか、はいはいと聞き流す程度でした。私たち姉妹は、父も母も仕事でいないときは、常に祖父母の顔色を窺い、怒られないように手伝いをしたり、遊んだりしていました。
わたしは容量がよかったので、祖父母から叩かれたり怒鳴られることはありませんでしたが、姉が一番被害が酷く、箒で叩かれたり、泣いている姿をよくみていました。

そんな姉を可哀想だと思いつつ、もっと怒られないようにしたらいいのに、祖父母に近づかなきゃいいのにと思ったりもしていました。

また、姉は仕事でいない父母の代わりに、私たち妹のお世話をしようとしてくれていましたが、幼いながらわたしは、姉じゃなくてお母さんがいい、と思って姉によく抵抗していました
(今でこそ分かりますが、姉は一生懸命頑張ってたと思います。)

「お母さんがいい、お母さんにやってほしい」というお母さんを求める欲求や「なんでお父さんはもっと家族を守ってくれないの!なんでお姉ちゃんが怒られてるのをすぐ助けてくれないの!もっとちゃんとしてよ」と思っていたように思います。

その時の気持ちが、大人になった今も、形を変えていろんな出来事になって自分の前に現れてると感じる機会が増えてきました。
夫に対して、もっとちゃんとしてよ!と思ってしまうのは、まるでお父さんに対して思ってたことだな、とか。姉を苦手に思うのは、小さい頃からどこか見下していたり、助けてあげなかった自分の罪悪感や生贄にしてしまったという感情が強いからだと思っています。
また、祖父母に対しても、嫌悪感を感じていること、お金だけ貰えたらそれでいい、記憶から消えて欲しい、そもそもあなたたちがいなければ、、、そんな気持ちが浮かんでしまいます。そして、そんなことを思う自分は、どこかクズで損得でしか人を見れない人間なんだとおもってしまいます。
支離滅裂になってしまい、すみません。

昔は、祖父母にも事情があった、昭和の人たちだから、時代のせいもあったから仕方ない、自分より酷い人はいる、などといって、仕方ないことだったと思うようにしていましたが、最近それでは抑えが聞かなくなってきたように感じます。
今年の11月に私も母になります。生まれてくる子供や夫のためにも、過去を清算したいです。

子供の頃の感情に向き合い続けていると
次から次へと出てくる感情をどうやって扱ったらいいのかと思い悩むこともあります。
また、お子さんが生まれるタイミングだと、
早くどうにかしなければと焦る気持ちもあるかもしれません。

わたくし、はくじひろも子供の頃の感情が溢れてきた時に
右往左往した経験があります。
ちるさんへのヒントとなるように考えてみました。

感情の整理は、視点の切り替えから

子供の視点と大人の視点に切り分けをすると、
もう少し感情の整理がしやすいです。

ちるさん自身が大人の視点で過去を振り返っているので、
あと少しの手応えなのかなと思います。

10歳までは怒涛のような毎日だったんだとお察しします。

>常に祖父母の顔色を窺い、怒られないように手伝いをしたり、遊んだりしていました。

気を遣いながらも、
怒号が飛ぶ中では不安でいっぱいだったのではないでしょうか。
我慢したことたくさんあったかもしれませんね。


ここで、ちるさんは誰に気を遣っていましたか。

祖父母というのは明らかです。

>「お母さんがいい、お母さんにやってほしい」というお母さんを求める欲求や「なんでお父さんはもっと家族を守ってくれないの!なんでお姉ちゃんが怒られてるのをすぐ助けてくれないの!もっとちゃんとしてよ」と思っていたように思います。

「思っていた」つまり、言葉にはしてないようですね。

ここをもう少し掘り下げますと、

実際に言葉にするのを我慢してたのでしょうか。
要領がいいと言うのは、回避してた?耐えていた?
見ていたのに止められなかったのでしょうか。
助けてあげてと言えなかったのでしょうか。
お母さんに甘えたかったのに我慢していませんでしたか。

お姉さんにも、お父さんにも、
そしてお母さんにも気を遣っていたように感じるのですがどうでしょうか。

もし、この状況に耐えきれなかったら、
お父さんに文句を言い、
お姉さんに我儘を言い、
お母さんに甘えまくっていたかもしれません。

でも、それをしなかったのならば、誰に気兼ねしていたのでしょう。
何かをすごく我慢していたのではないでしょうか。

>助けてあげなかった自分の罪悪感



子供のちるさんも、この罪悪感を持って日々を送っていたら、

自分では助けられなかった無力感

を感じていたかもしれません。
口出しできなくてただただ見ていた。


言えなかった言葉と、届かなかった“たすけて”


年上の威厳もあり、力もある大人を目の前にすると、
大人であっても萎縮してしまいます。子供であればなおさらです。

今のとなれば

「あの時〇〇すれば良かった」
「どうして〇〇しなかったんだろう」

と後悔の気持ちが出てきますが、いかがですか。
まずは、子供の頃のちるさんの気持ちに寄り添って上げてください。

「小さすぎて何も言えなかったよね、何もできなかったよね」

>今でこそ分かりますが、姉は一生懸命頑張ってたと思います。

ここ、大人の視点で過去を振り返って捉え直しているので、
非常に大切なポイントです。

そして、お姉さんに向けている気持ちと同じように、
ちるさんも一生懸命だったと思いますよ。
小さなちるさんでは耐えることで精一杯だったのではないでしょうか。

ここまでが子供の視点です。

“ちゃんとして”の奥に怒りが眠っている

>その時の気持ちが、大人になった今も、形を変えていろんな出来事になって自分の前に現れてると感じる機会が増えてきました。

大人の視点で見てみます。

子供の時の感情が繰り返される場合に、
「自分がその問題を作り出している」という視点で見ると、
新たな側面が浮かび上がります。

子供の頃に感じていた気持ちや感情は、
子供のうちは小さな種だったのですが、
大人になるにつれ大きくなって現実に現れます。

例えば、

姉を見下すのは、「上手くやろうとしなくてバカみたい」という軽蔑
父に力がないことへの侮辱
ちゃんとしてない夫への侮蔑

さらに、祖父母への嫌悪感と合わせて
「ちゃんとしてよ」の思いが強くなります。

ちゃんとしてよ、と思わずにはいられない状況が続き、自分への嫌悪感もが膨らんでくると

私ももっとちゃんとしなければ、
ちゃんとした人間でなければならない
という思いに駆られることもあるかもしれません。

大人の視点で過去を振り返った時、
過去の不都合な出来事に対して感じた怒りに蓋をして、
そうならないためにも
「正しさ」を求めていることに気づくことがあります。
厳しさの裏にある叫びを、他者に対して発してしまいます。

そうならば、ちるさんにとっての
・ちゃんとしたとは具体的にどんなことですか?
・どうしたら良い状態になりますか?
・それを他人に求めますか?
・それとも自分に求めますか?

ちるさんの中の正しさと「ちゃんと」が同質なものであれば、
過去の感情は大きな怒りで満ちているかもしれません。

焦らず一歩ずつ、過去は“その都度”癒していける


ここまでは相談文に沿ってお伝えしてみました。
ただ、他者に対して「ちゃんとしてよ」と思っている方は、
実際にはそうした方であることが多いです。
厳しさの裏にある叫びは、特に自分に強く向けられています。


過去に自分が
「しなければならなかった」「思う通りにできずにいた」
などの経験をすると、
強すぎるくらいに、ちゃんとしようとしてしまいます。

>生まれてくる子供や夫のためにも、過去を清算したいです。


この思いも、
「ちゃんと」清算したい、
「ちゃんと」向き合いたいと言う思いからきているのだと感じますが、

ここも、全てをゼロにしようとせずに、
過去の感情が出てきたらその都度癒すことがベストです。

ちるさんが、子供の頃に気を張っていたなら、
またはできずにいた自分を責めていたなら、
その思いを緩めてあげることも、過去の気持ちを癒すヒントになります。

さて、実施に癒すための方法ですが、
子供の頃に我慢してしまった感情ごと発散させること、
過去の感情もノートに書き出すことがいいのですが、

ちるさんのお腹にいるお子さんのことを思うと、
動き回ったり、どろどろした感情を思い切り吐き出すことが良いとは言い切れず。。。

なので、お腹の中のお子さんを慈しみながらイメージをしてみるのはいかがでしょうか。

ちるさんの胸にある、
または肚にある重くて黒いドロドロとした過去のモノ(感情)
深呼吸しながら、息とともに吐き出してあげてください(イメージです)

お腹のお子さんのためにも
身体の中をクリーンにするイメージを持ってみてください。



次に、息を大きく吸いながら、
お腹の中に柔らかな空気
あたたかでふわふわした空気を取り込んであげてください。

同時に、
お子さんとちるさんが柔らかな空気に包まれていることを想像してみると良いです。

今はまだまだ小さなお子さんですが、
これからすくすくと成長していきます。

お子さんを優しく包み込むように、
ちるさんもご自身の感情に優しく触れてみてください。
お子さんの成長と合わせて、
ちるさんの子供の頃の消化したい感情が小さくなっていくはずです。

最後に


子供の頃の感情を扱うには
・子供の視点と大人の視点を切り分ける
・子供の頃の感情には大人の視点で寄り添う
・大人の視点で、怒りを「正しさ」で蓋をしていないかをみてみる

出てきた感情に対して
・子供を慈しみながら、負の感情はイメージとして吐き出す
・良い空気を身体に取り込む、または包まれているイメージを持つ

お腹の赤ちゃんを想うように、あなた自身の過去にも、
優しいまなざしを向けてあげてください。

感情はいつでも、癒されるタイミングを待ってくれています。
大丈夫です。あなたのペースで進めばいいんです。

お読みくださりありがとうございます。
ご参考くださったら嬉しいです。

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