【ご相談】「嫉妬」ってどこから湧くの?自分とのギャップに向き合うヒント

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こんにちは。

自分らしい人生を進むために
魅力や価値を伝え続けるカウンセラー
はくじひろです。

ココロノマルシェのご相談に回答いたしました。

*ココロノマルシェとは、根本裕幸氏「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、皆様のお悩みにお答えするサイトです。どなたでも無料でご利用いただけます。

FYさんからのご相談です。(相談文はこちら

嫉妬について
現在60人規模のシェアハウスに数年住んでいます。
私自身、男女ともにすぐに仲良くなる才能があります。
しかし1点困っていることがあります。
それは嫉妬です。
シェアハウスに住む中で、仲良い男子の友人が彼女を作る過程を見ると
嫉妬してしまいます。
皆にばれないように二人でこそこそやっていたり。
たまたまその現場をみてしまったりすると羨ましい気持ちになります。

私が大学生時代、とてもモテる友人と一緒に遊んでいたのですが、
クラブに行けばお持ち帰りは当たり前、僕自身は断られていてトラウマになっている可能性があると思いました。

最近、結婚したばっかりで、かつ7年お付き合いしてレス気味です。

トラウマ&レスなのがしんどいのか?なにかアドバイス頂けると嬉しいです。

嫉妬の感情と向き合うのって、ちょっとしんどいですよね。
(嫉妬に限らず、ネガティブな感情はどれもどうなのですが)

自分自身に向けることもある怒りや悲しみ、辛さと違って、
「嫉妬」は外側の誰かに向けられるので、
一体、何に嫉妬しているのか分からなくなることもあります。

トラウマやレスが影響してるのかな、と思うと「嫉妬」を手放したくなりますよね。

FYさん、丁寧に嫉妬や羨ましさを感じる瞬間をお伝えくださってるので、
その当たりから深堀りしてみようと思います。

なぜ「嫉妬」してしまうのか、
どうして「羨ましい」と感じるのかを、
ご自身で理解できると手放すことも可能です。

その手放しにヒントを与えるのは「ギャップ」です。

・嫉妬する友達の良いところや人間性を探ってみる
・FYさんの才能とのギャップを掘り下げてみる

この2つについて解説して行きますね。

>私自身、男女ともにすぐに仲良くなる才能があります。

これ、いいですね。
コミュニケーション力が高いとか親しみやすさとか、
何か話しかけやすいオーラや気配りができるのかな、と感じた部分です。

それを自分の才能と分かっているのは、強みになります。

「嫉妬」は、小さな子供にも芽生える感情


で、困っているのは「嫉妬」について。

誰かに嫉妬するということは、
「その嫉妬する要素を自分も持っている」といわれます。

FYさんの場合は、モテてる友人と同じ要素を持っているってことになるんですが、
それだけだと入り口にすぎないですよね。もう少し深堀しますね。

喜怒哀楽は基本感情ともいわれ、
小さな子供もこの感情をしっかりと表現できます。
そして、「嫉妬」は言葉を話せない子供も持っている感情です。

例えば、自分のお母さんが他の子と仲良くしていると、「嫉妬」します。
独り占めしたくて、間に割ってはいる子もいれば、泣いてしまう子もいます。
また、自分が欲しかったおもちゃを持っている友達を見ると「羨ましい」「欲しい」って感じます。

嫉妬の根っこをたどって、心の記憶を探る


大人になると、小さな子供でも持ち合わせている「嫉妬」や「羨ましい」を
隠そうとしたり、恥たります。

感情を隠せば隠すほど、その感情を現実で再体験させようとするので「嫉妬」や「羨ましい」と感じる場面に出くわすことになるんです。

そうした時に振り返るのは、
強烈に「嫉妬」や「羨ましい」を感じたのは
いつ、どんな時だったのか、という点です。

ここはFYさんに振り返ってもらうところなのですが、相談文にもヒントがありそうですね。

>とてもモテる友人と一緒に遊んでいたのですが、クラブに行けばお持ち帰りは当たり前

*これが要因で「嫉妬」が強くなったのか、
断られることがトラウマで、今の嫉妬を生み出しているかは、実際にお話を聴いてみないと分からないので、ここでは「嫉妬」のタネがあったということでお話を進めてみます。

具体的に伝えてくれているので、もう少し掘り下げてみましょう。
ここで、モテる=お持ち帰りが当たり前 の構図がありますね。

お持ち帰りの確率が高いことがモテに繋がるのですが、
「とてもモテる友人」とはどんな人なのでしょうか。

ビジュアルがいい、話術がある、面白い、羽振がいい、などが想像できます。
アプローチの成功率が高い点でいえば、
「お持ち帰り」できる人を的確に選んでいた可能性があるかもしれませんね。

では、FYさんが感じる「とてもモテる友人」の長所や良いところはどこでしたか?

アプローチの成功率が高い理由と、FYさんが思う友人の長所や良いところが近しいならば、嫉妬は起きません。

でもここにギャップがあると、嫉妬に変わる可能性があります。
「なんであいつがモテるんだ」とか「同じことしてるのにどうして自分は成功しないんだ」とかです。

日本語の話せない外国人の青年がチヤホヤされているのを見ても嫉妬はしません。
10代前半のアイドル(男性)の人気にも嫉妬はしづらいです。
極端ですが、自分とかけ離れている存在に嫉妬は湧かないんですね。

そうすると、モテる人全般に嫉妬しているわけではなさそうです。

身近な人への嫉妬が教えてくれる、本当の理想

性格や人間性を良く知っている相手に、嫉妬心が出ます。

>仲良い男子の友人が彼女を作る過程を見ると嫉妬してしまいます。
 皆にばれないように二人でこそこそやっていたり

ここでも「仲良い男子の友人」である身近な人に嫉妬してしまいます。
ただ、身近なだけでなく「二人でこそこそ」しているシチュエーションにも
「羨ましさ」を感じてしまうんですね。

ここにも嫉妬が生まれる「ギャップ」があるのかなと感じたのですが、どうでしょうか。
ギャップとは、FYさんの才能との差です。

>男女ともにすぐに仲良くなる才能


シェアハウスに住んでいることから、
きっと「仲良く」なることがFYさんにとってオープンだと思うのです。

もしそうならば「二人でこそこそ」することはあまり良くないと感じてしまい、
もっと堂々とすればいいのに、とか、
返って怪しまれるから上手くやればいいのに、
って思ってしまうこともあるかもしれません。

そういう場面を見てしまうと、
FYさんがその男女と「仲良くし辛くなる」と感じることもあれば、
「(自分は)すぐに仲良くはなれるのだけど、恋人にはなれない」
という思いも出てくるかもしれません。
嫉妬や羨ましさのさらに奥の思いなので、FYさん自身の気持ちを探ってみてください。

ここで、先ほどの小さな子供の嫉妬に戻ると、
自分と仲良くしていた友達(母)が他の人と仲良く(親密に)なるのが嫌だ
または、「すぐに仲良くなる才能」があるけど、他の人の才能(おもちゃ)が羨ましくなる
と考えられることもあるわけです。

子供の頃、嫉妬が起きる原因は「お母さん」や「おもちゃ」などわかりやすかったのですが、大人になるとそれが複雑化します。
恋人や先輩、同僚、友達に対して、
愛情、お金、才能、権威、名誉。学歴、職歴、価値観やセンスや容姿、考え方、ルールなど、あらゆるものが嫉妬の対象になります。

ただ、同時にFYさんの「すぐに仲良くなる才能」に
嫉妬している人もいそうだということです。

その上で、
嫉妬心が湧くのは身近な相手だということ、
それから、FYさんのポリシー(理想)と違うことをしている人に嫉妬を感じているのかな、
と思うところです。

もう少し掘り下げると
「すぐに仲良くなる才能」を潰すような行動をしたくない、
という気持ちが働くと、
それと反対の行動を取っている人を自由で羨ましいと感じてしまうこともあります。
抑圧っていいます。

身近な人であれば、もう少しその人の人間性を観察してもいいかもしれません。
自分自身のポリシー(理想)と違うことをしている人であれば、
FYさんが何を大切にしているのか、どんな人付き合いを好むのかを掘り下げてもいいかもしれませんよ。

きっと「男女ともにすぐに仲良くなる才能」の裏には、
FYさんが理想とする関係性があるんだと思います。

過去の傷が今の“関係性のパターン”をつくっている?

僕自身は断られていてトラウマになっている可能性があると思いました。

かつて「断れられたこと」がトラウマ(心の傷)になっているのであれば、
それにより「男女ともにすぐに仲良くなる才能」が開花したのかもしれません。
つまり、仲良くなることで「断られる」確率はぐっと下がります。

*もし「男女ともにすぐに仲良くなる才能」を子供の頃から持っていた場合、クラブで声をかける行動に苦手意識を持っていたかもしれません。
当たり前の「お持ち帰り」は「関係性の継続」とは逆の行為なのでクローズドな関係になりがちです。

もし「断れられる」ことが怖くて、親密になり辛い場合は、
もう少し違うアプローチが必要です。
これがレスと繋がっているかどうかも、二人の関係性を詳しくお聴きする必要がありそうですね。

結婚されたということで、
今はシェアハウスでの生活が継続しているのかどうかが文面からは分からなかったのですが、環境が変わったり、二人の新居を探す中でも関係性が築かれていくはずなので、
今は「嫉妬」の出所を探っていくといいかもしれませんよ。


それから「嫉妬」しないことを目標にするのではなく、
嫉妬を減らすことを目指してみてください。
何に「嫉妬」をして、どんな関係性を理想としているのかを探ると手放しが進んでいきます。

ここに「嫉妬」をテーマにご相談してくれたことで、
結婚相手との親密な関係性を深めていくためにのヒントを見つけてくれたらいいなと思います。


・嫉妬する友達の良いところや人間性を探ってみる
 - モテに対する嫉妬のさらに奥を見てみましょう
・嫉妬する相手とFYさんの才能とのギャップを掘り下げてみる
 - ご自分の理想とする関係性や関わりを考えてみてください

最後に

嫉妬は、心の中にある「本当の願い」や「理想」とのギャップから生まれるもの。

だからこそ、その奥にはあなたらしさのヒントが隠れています。
大切なのは、その嫉妬心をなくそうとするよりも、丁寧に扱っていくこと。
周りの人との距離感も、関係性も、きっとやさしく整っていくはずです。

お読みくださりありがとうございます。
ご参考くださったら嬉しいです。

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はくじひろ
HAKUg|sHIRO

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【経歴】
アパレル勤務
IT関連企業にてWebディレクター・プロデューサー
制作会社にてフォトSTUDIOマネージャー/イベント制作・運営
(就職氷河期世代、転職6回)

【資格】
産業カウンセラー
メンタルトレーナー
マスター・アートワークセラピスト
AAフリーダイビング1st取得フリーダイバー

40代で、やりたいことを追求する人生にシフトチェンジ。
ただ今フリーランスで心理相談師&アートカウンセラー。
「人生をクリエイトする」を体現中。