【ご相談】家族への怒りを手放したい|許せているのか分からない

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ゆんちょさんからのご相談です。(相談文はこちら

家族への怒りを癒せたのか分からない

こんにちは。27歳女です。相談させてください。
最近自己否定が激しく 自分を見つめ直している中で、「家族がこんな風に私を育てなければ、もっと別の楽しい人生を歩めていたかもしれないのに」「こんな生きづらさを抱えて生きなければならなくなったのは家族のせいだ」「もう消えたい」と許せなくなりました。家族は、母方の祖父・祖母・父・母です。

実家暮らしで母が一番身近にいるため、上記のような不満を 怒って大人気なくたくさんぶつけてしまいました。(私は怒りっぽい方なので 母とケンカはよくします…)

1週間くらいこの生活が続いた後、仕事の帰り道に小学生が目に入り、ふと自分が小学生だった頃を思い出しました。
その時 母と一緒に夏休み課題の自由研究をしている場面が思い浮かび、笑顔の母がありました。

その笑顔が浮かんだ途端、「あぁ、私 母のことが、家族のことが、とっても大好きだったんだ」ということを思い出して 家に帰ってから大号泣しました。

一人っ子のせいか、過干渉・心配・時には否定されて育ちました。私の欲しい愛はもらえなかった、それでも私は家族のことが大好きだったんだ。という 自分の中にある愛に気付き、号泣した後は 燃え上がるような許せない気持ちが和らぎました。
また、今もお母さんのことが大好きなマザコンなんだなぁと認めることも自然とできました。

今までも何度か「育て方が悪かったんだ!」というような内容の発言を母に小出しに言ってしまったことはありました。
しかし、家族に対して今回ほど怒りと憎しみを感じたのは初めてで、それを ここまでぶちまいたのも初めてでした。怒りをちゃんと表現することができたから、家族への怒りを癒すことができたのかなと思いました。

ただ、今でも自分のことを許せず他人と比較して自己否定したり、彼氏に対して母を投影したようなニーズ(こっちをもっとみてほしい、もっと心配してほしい、もっと大切にしてほしいなど)が出たり、家族のことは許せたけど もはや “そういう育てられ方にならざるを得なかった自分の運命”を許せない、という悩みは絶えずあります。。。

許して日が浅いので、この後 段々と他の部分も和らいでいくものでしょうか。
それとも、実は私はまだ家族・親を許せていないのでしょうか。
もしくは、自分を認められないのはまだ別のところに原因があるのでしょうか。

生きづらさを感じ、今ままでに感じたことのない怒りや憎しみが出てくることに戸惑うこともあるかもしれません。

家族との関係の見直しや生きづらさからの解放を試みようとして出てくるのは、

癒しと許し

です。

なので、ゆんちょさんも自身も

「怒りを癒せたかどうか」
「家族を許せたのか」

が気になるところだと思うのですが、
この辺りの心理的なプロセスをお伝えしながら、
次にどうしたらいいかを考えてみたいと思います。



許すことで何を望んでいるのか


まずは、許そうとしているのはどうしてでしょうか。

もう許したいのに、怒りが湧いてくるし憎いし全然許せない

怒りや憎しみで苦しい、もう許したいのに許し方もわからなくてつらい

相手への怒りが収まらない場合と
許せない自分にも怒りが湧いてくることもあるんです。

許そうと思っているのはどんな理由からなのか、気持ちが聴けたらなぁと思うところです。

怒りの奥に、寂しさ・悲しみ・後悔が隠れている

自分と向き合ったり、家族との関係を見直していく中で自分の人生を悔やむことがあります。

ゆんちょさんが経験した人生の辛さが、文章からも伝わってきます。

どんな人生で、どんな辛さがあったのか、
もう少し詳しくお尋ねしたいところではあるのですが、
怒りを家族にぶつけたのは、きっと人生を進めるための一歩になったのではないでしょうか。

>怒って大人気なくたくさんぶつけてしまいました。(私は怒りっぽい方なので 母とケンカはよくします…)

ぶつけるって、エネルギーを使いますよね。

どんなことに怒りを感じてぶつけてしまったんでしょうか。
怒りをぶつけた時に、どんな気分でしたか?
ぶつけられたお母さんを見てどんな気持ちでしたでしょうか。
そのあと、どんな思いが浮かんできましたか?

「怒り」は二次感情と言われます。その裏に、本当の思いが潜んでいるんですね。
その思いが、ゆんちょさんにとって大切な心の核になっています。

<自問ワーク>
・怒りをぶつけたとき、何を分かってほしかった?
・怒ったあとに心に残った気持ちは?(スッキリ・罪悪感・後悔…)
・“許した”と思ったあの瞬間、どんな気持ちだった?


ぶつけた時に、やっと言えたというスッキリした気持ちを持つこともあれば、
言ってしまった罪悪感で苦しくなることもあります。
もしかすると、まだまだ気持ちは収まらずに言い足りないと感じることも少なくはありません。

今まで気持ちを抑えていたならば、
こうして自分の気持ちや感情を捉えていくことはとっても大切なことです。



癒しは“考える”より“ふと感じる”ことから始まる


相談文の中でも大きな転換を迎えたのは、

>「あぁ、私 母のことが、家族のことが、とっても大好きだったんだ」ということを思い出して 家に帰ってから大号泣しました。

この部分です。
ふと視界に飛び込んできた小学生を見て、自分の過去に思いを馳せたこと、
そこから浮かんできたことは、大きな気づきになっているんですね。

ふわっと温かい気持ちが押し寄せ、懐かしさや優しさを感じて号泣したならば、心がそれを欲していたからではないでしょうか。

このプロセス、優しさや温かみを思い出せたこと、
緩んで号泣できたのは、怒りを発散させて余白が生まれたからです。

怒りや憎しみで充満している心に、温かな感覚は入っていかないのです。
入ってきても、怒りや憎しみで掻き消されてしまうこともあります。



許せたと思えたなら、それが真実の感覚



今まで怒りを出せなかった、自分の思いを伝えられなかったならば、
それを表現できたことですでに癒しが進んでいます。

>怒りをちゃんと表現することができたから、家族への怒りを癒すことができたのかなと思いました。

「できた」でいいのではないでしょうか。
一度でも癒しを経験し、許せたと感じられたことを受け止めてくださいね。

ただ、日常に戻ってしまうと、日々のことでその感覚は薄れていきます。
自分を許せないこと、自己否定することが重なると、
癒しや許しの感覚が再び心の隅に追いやられていきます。

癒しや許しを経験したとしても、比較や否定がすぐに止むわけではないんです。

と言われると、せっかく許したのに意味がないとか、
もっと癒さなければと思ってしまうかもしれません。

これは思考で起きているのか心で起きているのかの違いです。
そもそもの出所が違うんです。



癒しも許しも心で起きている


比較や自己否定は、思考で起こっていませんか?
環境や誰かを見て、足りている足りていないのジャッジをしたり、
自己否定の時も、何か言葉が頭の中(思考)で渦巻いていないでしょうか。

「否定されて育った」というのも、
どんな言葉でどんなふうに否定されたのかがキーになるのですが、
同じような言葉で自分を否定している可能性が高くなります。

昔は親の言葉で傷ついていたけど、
大人になって同じような言葉で自分を傷つけようとしてしまうんですね。
これが心のクセであり、思考のクセでもあります。


これを和らげたい時には、2つの方法があります。

まずは
比較した自分も自己否定した自分も受け入れることです。

また比較しちゃった。
否定的な思いが出てきたな。

こんな言葉で比較したり否定している自分を観察するだけOKです。

自己否定の言葉をぐるぐると考えてしまい、心が不安になったり苦しくなる前に思考で一時停止させておく感じです。

心が癒されたのに“分からなくなる”のは、
思考のグルグルのせいなんですね。


その上で、心で感じた癒しと許しの感覚を再体験します。
これが2つ目の方法です。

一度許しているので難しいことはありません。
昔を思い出して号泣した時の感覚を思い出してください。

カウンセリングの場であれば、
どんなことを思い出したのか、号泣した時にどんな思いが溢れてきたのか、
詳細を聴いていきその感覚を身体に定着させるお手伝いもできるのですが、
セルフでも可能です。

涙した時の出来事を思い出し、
その時に感じたふわっとした感覚やほっとするような気持ちが出てきたらOKです。
同じ気持ちになれば、再び泣くかもしれませんが、それもOKです。
心ゆくまま泣いてみてください。
気持ちが落ち着いたら、自分で肩をさすったりセルフハグをして終わりにします。

一度経験した気持ちを何度でも味わうことで、安心する気持ちが増えていきます。
普段感じている怒りや不安よりも安心感や安堵感が上回っていくと、
他の部分も和らいでいきますよ。

せっかく体験した心の許しを、思考とは別に活かしてくださいね。


<再体験ワーク:あのときの“安心”をもう一度感じてみる>

1:静かな時間に、ゆっくり深呼吸を3回

2:昔を思い出して涙が出た、あのシーンを思い出す

3:そのとき心がどんな風に“ほぐれた”かを思い出す

4:出てきた気持ち(あたたかさ・優しさ・寂しさでもOK)をしばらく感じてみる

5:最後に「よくここまできたね」と心の中で自分に声をかける&セルフハグ


最後に

一度でも癒しや許しの感覚を感じられたなら、それはもう“ある”ということ。

思考の中で消えそうになるかもしれないけれど、
心の中にはちゃんと残っていて、必要なときにまた戻ってこれます。
もし思考が苦しくなったときは、感じられた“温かい記憶”を思い出してみてくださいね。

お読みくださりありがとうございます。
ご参考くださったら嬉しいです。

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はくじひろ
HAKUg|sHIRO

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【経歴】
アパレル勤務
IT関連企業にてWebディレクター・プロデューサー
制作会社にてフォトSTUDIOマネージャー/イベント制作・運営
(就職氷河期世代、転職6回)

【資格】
産業カウンセラー
メンタルトレーナー
マスター・アートワークセラピスト
AAフリーダイビング1st取得フリーダイバー

40代で、やりたいことを追求する人生にシフトチェンジ。
ただ今フリーランスで心理相談師&アートカウンセラー。
「人生をクリエイトする」を体現中。